経済波及効果の計算を、代行・外注したい方へ 「このイベントの経済波及効果を出してほしいと言われたが、産業連関表の計算は手に負えない」——自治体のご担当者、観光協会・DMO、イベント主催者から、こうしたご相談をよくいただきます。このページでは、そもそも外注すべきかの判断軸、費用の考え方、そして“数字を盛らない”委託先の見分け方を、地域独自の産業連関表を作る立場から正直にお伝えします。 まず確認:自分で計算する? それとも委託する? 経済波及効果は、総務省や各都道府県が無料のExcelツールを公開しており、単発イベントのざっくりした試算なら自前でも出せます。まずはそれで足りないかを確認するのが誠実な出発点です。 そのうえで、次のような場合は委託を検討する価値があります。 - 補助金・交付金の申請や成果報告で、第三者の立場からの推計が求められるとき(自前の数字では説明力が弱いと感じる) - 議会・住民・スポンサーへの説明で、前提や手法を問われても答えられる根拠がほしいとき - 産業連関分析に詳しい担当者がいない・時間が取れず、専門家に伴走してもらって確実に進めたいとき - 「経済効果◯億円」という数字が独り歩きし、後で過大だと指摘される事態を避けたいとき - 県の表を按分した汎用ツールでは、観光特化や小規模な地域の実態と合わないと感じるとき - 経済効果だけでなく、域外への漏出(地域の外へ出ていくお金)や環境・行政コストまで一体で見たいとき 委託先を選ぶときの3つのチェックポイント 経済波及効果の数字は、前提の置き方しだいで大きくも小さくもなります。だからこそ、都合よく大きく見せない事業者を選ぶことが大切です。次の3点を確認してください。 ① 前提条件を開示しているか 地域内でどれだけ調達されるか(自給率)などの前提を、隠さず示しているか。とくに小規模地域では県の数値で代用することが多く、その限界を説明できるかが信頼の分かれ目です。 ② 1つの数字で断定していないか 「経済効果は◯億円です」と一点で言い切る試算には注意が必要です。まずは前提を確認するべきです。さらに私たちは、不確実性を踏まえて幅(レンジ)を持たせることを大切にしています。 ③ 県の表の按分か、地域の実態に合わせた表か 多くのツールは全国・県の産業連関表を機械的に按分したものです。その地域の実態構造を反映した表かどうかで、結果の説得力は変わります。 費用の考え方(正直なところ) 経済波及効果分析に決まった定価はなく、個別のお見積りになります。費用を左右するのは、主に次の要素です。 - その地域の産業連関表が、すでにあるか/新たに作るか - どこまで細かい部門・テーマを対象にするか - 報告書やツールなど成果物の形、そして毎年の更新が必要か 繰り返しになりますが、無料ツールで目的を達せられるなら、無理に委託する必要はありません。まずは「何のために、どこまでの精度が必要か」をお聞かせいただければ、規模感の目安をお伝えします。 Green Guardian にできること 私たちは、全国表の按分ではなく、情報請求を行い統計個票から地域独自の産業連関表を作成します。例えば、宮城県気仙沼市では、実際に地域の産業連関表を独自に作成しました。 - 実態に即した独自表は、その自治体の経済構造を、そのまま捉えます - 経済波及効果効果の場合、レンジ(幅)での提示:数字を大きく見せず、判断を誤らせない - 経済波及効果だけでなく、複合的な地域情報を統合化し、施策や議会対応に役立つツールを開発します - 地域経済の見える化に関する書籍(岩波新書)への著者参画など、確かな専門性 地域での実例は、島根県・隠岐郡海士町の事例もあわせてご覧ください。 進め方(3ステップ) 1. 基礎調査・ヒアリング:目的と、対象とする事業・地域を整理します 2. 経済波及効果の推計:地域の産業連関表をもとに、幅をもって試算します 3. 報告書・ツールの納品:必要に応じて、毎年更新できる形でお渡しします まずはご相談ください 「自分でやるべきか、委託すべきか」の段階からで構いません。規模感や費用の目安をお伝えします。